
賃貸・マンションのゴキブリ対策|管理会社へ連絡する境界
賃貸・マンションでゴキブリを見たら、自室の食品やゴミを片づけながら、設備の不具合や共用部での発見は管理側へ伝えます。
自分で対策してからでないと相談できない、という順番ではありません。
配管周りの漏水、ドアや網戸の破損などがあれば、何度も出るまで待たずに連絡してください。原因を自分で突き止めたり、虫の写真を必ず撮ったりする必要もありません。分かる事実と、確認してほしいことを分けて伝えましょう。
自室でできることと、管理側へ伝えること
| 観察した状況 | 最初にすること |
|---|---|
| 開封食品、生ゴミ、段ボールの近くで見た | 食品やゴミの密閉、清掃、荷物の整理をする。日時と場所を残し、繰り返す場合は相談する |
| 配管周りの漏水、ドア・網戸の破損などがある | 虫の発見回数にかかわらず、不具合を管理会社などへ連絡する。自分で設備を塞いだり分解したりしない |
| 共用廊下、階段、ゴミ置き場でも見た | どの階のどの位置かを伝える。共用部への薬剤設置や散布は管理側の対応を確認する |
| 短期間に何度も見かける、複数の部屋や幼虫らしい小型個体も気になる | 自室の記録をまとめ、建物の点検や専門業者による確認が必要か相談する |
賃貸の窓口は、契約書や入居案内にある管理会社・大家さんなどを確認します。分譲マンションの共用部なら、管理会社や管理組合が確認先になります。
階数だけで「出ない」とは判断できません。宅配物、玄関、ベランダ、配管、共用設備など、観察できる経路を一つずつ確認します。
写真がなくても、分かる範囲で連絡できる
管理会社に「ゴキブリが出た」と伝えるときは、次の情報を添えると点検する場所を相談しやすくなります。全部そろえるために連絡を遅らせず、不明な項目は不明のままで構いません。
- 見た日時と部屋名を記録する。
- 個体そのものに近づけない場合は、発見位置と周囲の設備を撮る。
- 配管穴、漏水、排水の異臭、ドアや網戸の破損がないか見る。
- 同じ建物の共用部でも見たかを分けて書く。
- 自室で実施した対策を書く。まだ何もしていなければ、そのように伝える。
写真撮影のために無理に近づいたり、設備を動かしたりする必要はありません。特に漏水などが続いている場合は、記録より先に管理側へ状況を知らせます。死骸や薬剤を片付ける場合は処理後の衛生的な片付けを先に確認してください。
管理会社へ送るメモの例
次の例を、実際に見たことと自分の希望に合わせて書き換えます。
○号室の○○です。○月○日○時ごろ、キッチンのシンク下でゴキブリらしい虫を1匹見ました。○月○日にも同じ付近で見ています。配管周りの写真を添付しますが、侵入口かどうかは分かりません。食品と生ゴミは密閉しました。設備に不具合がないか点検と、必要な駆除対応について相談したいです。入居者が自分で対策してよい範囲も教えてください。
虫の写真がなければ「虫の写真はありません」、清掃前なら「まだ対策していません」と変えれば十分です。駆除を希望する場合も、その希望を伝えて構いません。見た場所だけで隣室や共用部が発生源だと断定せず、確認を依頼します。
連絡した日、窓口、回答内容を残しておくと、後日のやり取りを続けやすくなります。返答がないまま発生が続く場合は、前回の連絡日とその後の状況を添え、対応予定を再確認しましょう。
点検・駆除・補修の範囲と費用を分けて確認する
相談の連絡と、有料作業の依頼は分けて考えます。業者の訪問や作業の話になったら、次の点を確認してください。
- 何をするか:状況確認だけか、薬剤による駆除か、配管周りなどの補修も含むか。
- 誰が手配するか:管理側が依頼するか、自分で業者を探す必要があるか。
- どの時点で費用がかかるか:訪問・見積りの料金、作業費、追加料金の条件は何か。
- 誰が負担するか:見積りのどの項目を誰が負担する説明なのか。
「確認に来てもらうだけでも料金がかかりますか」「作業する前に、範囲と負担額を教えてください」と聞くと、依頼内容を揃えられます。連絡しただけで費用が発生するとも、管理側が必ず全額負担するとも決めつけないでください。
国土交通省の原状回復ガイドラインは、主に退去時の費用負担を考えるための資料です。現在のゴキブリ駆除代を一律に決めるものではありません。契約内容、設備の状態、発生状況、提案された作業を確認し、請求に疑問があれば明細と理由を求めます。
賃貸で先に許可を確認する作業
| 作業 | 先に確認すること |
|---|---|
| 配管穴へパテを詰める、既存の充填材を取り除く | 点検や補修に影響するため、写真を送り、使える材料と施工者を確認する |
| 排水口・換気口を覆う | 必要な排水・換気を妨げないかを確認。部品の欠損や異常は、用品で隠さず設備の状態を伝える |
| 共用廊下で毒餌剤やスプレーを使う | 他の入居者や清掃作業への影響があるため、管理側の防除方法と担当を確認する |
| 壁や床へ薬剤を広く処理する | 製品の使用場所・使用量・材質の注意と賃貸条件を確認。不明なまま散布しない |
取り外せる物理対策でも、ドアの閉鎖、避難経路、排水を妨げないことが前提です。具体的な採寸と封鎖可否は侵入経路の封鎖ガイドで扱います。
自室でできる再確認
- 食品、ペットフード、生ごみをふた付き容器に移す。
- 宅配段ボールや紙袋を長期保管しない。
- 捕獲器を使うなら、設置場所と確認日、捕獲の有無を記録する。
- 水漏れや排水異常は管理側へ伝える。写真を残すために漏水を放置しない。
- 対策日と次回確認日を決める。
捕獲できた場所は生息状況の手がかりになりますが、それだけで侵入口や移動方向までは分かりません。見かけた場所と捕獲した場所を分けて記録し、変化を見ます。記録の付け方は再発防止の記録と環境改善で整理しています。
FAQ
1匹だけでも管理会社へ連絡した方がよいですか?
1匹でも、漏水や設備の破損がある、共用部でも見た、入居直後から気になるなどの場合は相談できます。写真や記録が全部そろうまで待つ必要はありません。自室の食品・ゴミの管理や清掃は、相談と並行して進めます。
管理会社へ連絡すると費用は必ず請求されますか?
連絡しただけで必ず請求されるとは限りません。訪問や見積りにも料金がかかるか、点検・駆除・補修のどこまでを依頼するか、誰が負担するかを確認します。個別の負担額は、契約や状況を確認せずに決められません。
共用廊下で見た個体を自分で駆除してもよいですか?
共用部の薬剤使用や設置物は自己判断で進めず、管理規約と管理会社の指示を優先します。日時と場所を伝え、清掃・点検・防除の担当を確認してください。
確認した一次情報
確認日: 2026-10-14